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リンゴ黒星病に対策チーム設置へ 県や農業者団体など

黒星病に感染し、表面にすすのような斑点が現れたリンゴの果実黒星病に感染し、表面にすすのような斑点が現れたリンゴの果実
 県は4日、リンゴに発生する病気「リンゴ黒星病」に使う農薬が効かない「薬剤耐性菌」が6月に県内で初めて確認されたことを受け、県の関係機関や農業者団体で構成する対策チームを設置する方針を明らかにした。近く県レベルと県内10地域振興局ごとにチームを設置。情報を共有するとともに、生産者にリンゴ園で病気の発生がないか確認を徹底させ、まん延防止対策を全県的に展開する。

 黒星病はリンゴの葉や果実に黒いすすのような症状が発生し、葉や果実の落下や果実の割れを引き起こす。感染が拡大すれば、収量の減少や品質の低下につながる。これまでに松本地域や上伊那地域の計13のリンゴ園で確認され、苗木を抜き取り焼却するなどの対応を進めている。黒星病の確認は、都道府県別で青森県に次いで全国2例目という。

 県レベルのチームは、県果樹試験場(須坂市)や県病害虫防除所(同市)、農協、県農業共済組合が連携し、全県の状況把握、耐性菌の発生を防ぐ新たな防除体系の検討、国に対する新しい農薬の開発要請などを行う。地域振興局ごとのチームは、農業改良普及センターや農業者団体が連携し、地域内での発生確認や情報の周知徹底を担う。

 県農協グループとリンゴ生産者らでつくる県果樹研究会(須坂市)は4日、県庁を訪れ、まん延防止対策の徹底や健全な苗木の生産体制の構築を阿部守一知事に要請した。

 県農協中央会の雨宮勇会長は、黒星病が他県から導入した苗木から発生したことに触れ、「全ての生産者にきちっと情報を知らせることが重要」と強調。研究会の松本和実副会長は「まん延すると、リンゴ産業が根幹から揺らぐ危険がある。万全の対策をお願いしたい」と訴えた。

(7月5日)

長野県のニュース(7月5日)