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長野Uスタにハイブリッド芝 J「秋春制」検討見据え試験

ハイブリッド芝の試験について説明する青木さん。手前の部分に人工繊維を組み込んだ=長野市の長野Uスタジアムハイブリッド芝の試験について説明する青木さん。手前の部分に人工繊維を組み込んだ=長野市の長野Uスタジアム
 サッカーJ3・AC長野パルセイロの本拠地、長野市の長野Uスタジアムで、天然芝の一部に人工繊維を組み込む「ハイブリッド芝」の試験が始まった。Jリーグが冬にも試合を行う「秋春制」への変更を検討していることを見据えた取り組み。長野市は気温が低く、冬に芝生が育たない。ハイブリッド芝は耐久性が高まる効果が期待できるといい、同スタジアムの芝生を管理する長野市開発公社が調査に乗り出した。

 試験は6月下旬から実施。西スタンドから南スタンドにかけたピッチの外側に、2〜3センチ間隔でポリプロピレンの繊維を地中に20センチの深さに埋め込んだ。天然芝の根が人工繊維に絡むことで、芝の耐久性が高まり、空気や水が根に伝わりやすくなることで芝の生育も促進されるという。

 Jリーグなどによると、現在熱戦が繰り広げられているワールドカップ(W杯)ロシア大会の全12会場のうち、9会場でハイブリッド芝が使われている。英国やスペイン、イタリアなど欧州のサッカー強豪国ではこの芝のピッチが主流という。Jリーグは昨季、公式戦スタジアムでハイブリッド芝の使用を認め、現在、J1ヴィッセル神戸の本拠地「ノエビアスタジアム神戸」だけが、この芝で公式戦を開いている。

 長野Uスタジアムでは、農業が盛んなオランダの花栽培で使われている植物育生ランプなどの照明器具もそろえ、今後の芝生の生育を見守る。ハイブリッド芝のピッチ全体への施工は現在のところ計画されていないが、芝生の管理責任者「ヘッドグラウンズマン」の青木茂さん(46)=長野市大豆島=は「AC長野の選手をはじめ、スタジアムの利用者に良質な環境を提供できる一助になれれば」と話している。

(7月7日)

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