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養命酒、調剤薬局へ卸販売 主力商品てこ入れ

薬用養命酒を取り扱う長野市の調剤薬局。新たな販路として調剤薬局への展開を強める薬用養命酒を取り扱う長野市の調剤薬局。新たな販路として調剤薬局への展開を強める
 養命酒製造(駒ケ根市)は、主力商品「薬用養命酒」事業をてこ入れする。全国に5万7千店ほどあるとされる調剤薬局への本格的な卸販売に乗り出すほか、インターネット販売を強化。ベトナムなど海外市場の新規開拓も図る。2019年3月期に、薬用養命酒の売上高を前期比11・9%増の93億7千万円に引き上げることを目指す。

 薬用養命酒の売上高は近年、減少傾向にある。16年3月期は110億8700万円だったが、18年3月期は83億7700万円に落ち込んだ。同社によると、安売り規制を強化する改正酒税法が昨年6月に施行されたことに伴い、主要販売先のドラッグストアで店頭価格が上昇。適正な価格水準には戻ったが、販売数が減少したという。

 売り上げ回復に向け、新たな販路として調剤薬局に着目した。薬剤師が常時接客するため、顧客の相談に乗った上で効能などを説明できるほか、第2類医薬品に分類されるためドラッグストアでは難しかった試飲もできる。これまで取り扱う調剤薬局は一部だったが、ドラッグストアとの価格差がなくなったことで、有力な販売ルートになると判断した。

 販売に注力するため組織も見直し、本年度、薬用養命酒の販売に特化したヘルスケア営業部を新設。調剤薬局の薬剤師を対象にした勉強会、試飲会などを進める営業支援グループも設置した。

 ネット販売も強化する。これまでよりネット広告の事業費を増やし、自社サイトへの誘導を図る。昨年6月から広告キャラクターに起用しているタレントの藤井隆さんと県出身の乙葉さん夫妻が効能をPRする動画を会員制交流サイト(SNS)などで配信し、若い世代への浸透を目指す。

 海外では、これまで展開してきたシンガポールや台湾などに加え、成長著しいベトナム市場を開拓。富裕層を狙い、デパートや量販店などでの販売を模索する。同社コーポレート本部は「収益基盤である養命酒の売り上げ回復は最優先の課題。持続的な成長に向け事業基盤を固めたい」としている。

(7月7日)

長野県のニュース(7月7日)