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ふたつの土石流災害を忘れない 南木曽で黙とうや追悼清掃

梨子沢横に設けられた「平成じゃぬけの碑」の前で黙とうする町職員や町議ら=9日午後4時39分、南木曽町読書梨子沢横に設けられた「平成じゃぬけの碑」の前で黙とうする町職員や町議ら=9日午後4時39分、南木曽町読書
 木曽郡南木曽町読書の梨子沢(なしざわ)で起きた土石流災害から4年たった9日、町職員が現場に設けられた広場で、犠牲になった当時南木曽中学校1年生の榑沼(くれぬま)海斗さん=当時(12)=に黙とうをささげ、周辺の雑草取りもした。一方、南木曽中学校の生徒会役員らは同日、1953(昭和28)年7月20日に伊勢小屋沢で発生した土石流の犠牲者を悼む碑の付近を清掃。災害を地域で語り継ぐ思いを新たにした。

 広場の雑草取りには約20人が参加。町議も含めて広場内にある「平成じゃぬけの碑」の前で黙とうした。向井裕明町長は「教訓を生かさなければならない」とあいさつ。今回の大雨で避難勧告を出した際に住民約90人が素早く避難したとし、「教訓が役立ったと思う」とした。

 伊勢小屋沢横にある碑「悲しめる乙女の像」の周辺では、生徒会役員13人や新たに赴任した教員らが碑を磨いたり、草刈りをしたりした。土石流は当時の読書中学校を襲い、教員住宅ものみ込んで校長や教員の家族3人が犠牲になった。生徒会長の麦島健斗さん(14)は「これからもずっと引き継いでいかなくてはならない」と話した。

(7月10日)

長野県のニュース(7月10日)