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熱中症応急キット商品化 ナカトミ、大手商社と提携 信大病院が監修

ナカトミが信州大病院の監修で商品化した熱中症の応急処置キットナカトミが信州大病院の監修で商品化した熱中症の応急処置キット
 業務用冷房機器など企画・販売のナカトミ(上高井郡高山村)は、信州大病院(松本市)高度救命救急センターの監修で、熱中症の応急処置キットを商品化した。「従業員が熱中症になった際、適切に対処できる商品がほしい」との顧客の声を受け、需要が見込めると判断。冷房機器と併せて売り込む。工作機械や家庭用機器の大手商社、山善(大阪市)と提携し、同社のブランドでも全国の量販店で販売して販路を広げる。

 応急処置キットは、気化熱で体を冷やすための霧吹き、ガーゼ、うちわ、たたくと冷たくなる冷却剤、冷却剤が入るポケット付きで首や脇、太ももに巻ける冷却帯などで構成。症状に応じた対処法と、キットの使い方をイラスト付きで説明したマニュアルを同封した。ケースは縦27センチ、横35センチ。自社サイトでは5980円で販売する。

 山善は防災用具のセットも販売しており、自社の販路以外に販売先を広げたいナカトミが提携を打診した。山善への供給分を含め、発売1年で1万セットの販売を目指す。県内を含む関東甲信地方が統計史上最も早く6月中に梅雨明けしたこともあり、ナカトミは「万が一に備える大切さを訴え、普及を目指したい」(管理課)としている。

 ナカトミは、局所的に冷風を送る「スポットクーラー」や大型扇風機を全国の工場や学校向けに企画・開発し、自社ブランドで販売。熱中症対策に悩む顧客の声を受けて応急処置キットの開発を企画し、信大に相談した。高度救命救急センターの医師が応急処置に必要な物を助言し、試作品ができた段階で使い勝手を確認。マニュアル作りにも協力した。

 同社は1995年設立で、従業員は約30人。冷房機器のほか暖房機器なども企画開発し、生産は中国や台湾、東南アジアの協力工場に委託している。2017年12月期の売上高は約35億円。主力の冷房機器が約5割、暖房機器が約3割、産業用機械などその他製品が約2割を占める。

(7月12日)

長野県のニュース(7月12日)