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中部横断道 八千穂高原以南の1キロ幅ルート帯案 調整会議同意

 国土交通省は11日、事業化されていない中部横断道の八千穂高原インターチェンジ(IC、南佐久郡佐久穂町)―長坂ジャンクション(JCT、仮称、山梨県北杜市)のうち、県内区間20キロ余について、1キロ幅のルート帯案を明らかにした。同省長野国道事務所や県、南佐久郡6町村でつくる計画調整会議で同日、案を示して同意された。今後、環境影響評価(アセスメント)の手続きに入る。事業化の時期は未定。

 これまで同事務所が示していたのは3キロ幅のルート帯。会議では、同郡小海町内、南牧村海ノ口付近、同村野辺山付近の3カ所で設置するとしていたICについても、おおまかな位置を示し、同意を得た=地図。

 会議は非公開で、同事務所や6町村の担当者らが出席。同事務所によると、1キロ幅のルート帯とICの位置について、同事務所、県、沿線町村が連携して地元説明会を開くことを確認。出席者からは早期にアセスメントの手続きに入るよう要望があったという。

 計画調整会議は、中部横断道整備に地元の意見を反映させるため、昨年9月に発足。同月の初会合で、同事務所は1キロ幅のルート帯について、農協の集荷所、病院へのアクセスや、災害時の迂回(うかい)などを考慮し、できる限り国道141号と並走させる方針を示していた。今年4月には南牧村が、優良農地や国道141号沿いの保育園、小学校、集落に配慮することを求めた。

 同村の大村公之助村長は取材に「一部のルート帯案が優良農地に掛かってしまい、苦渋の決断。一方、人家を避けるなど、村の要望は理解してもらえたとも感じている」と話した。

 中部横断道は佐久地方と静岡市を結び、延長約132キロ。八千穂高原IC―長坂JCT間(約34キロ)が唯一の未事業化区間。このうち山梨県側の区間は、2015年に1キロ幅のルート帯が示されている。

(7月12日)

長野県のニュース(7月12日)