長野県のニュース

斜面

  • 2月21日 斜面

    「一人口は食えぬが二人口は食える」。落語でおなじみの熊さん、八つぁんが縁談を勧められたときの大家さんの決めぜりふだ。夫婦になっても米やまきの出費がそう増えるわけではない。むしろやりくりを工夫するから楽になる、という説得はうなずける…

  • 2月20日 斜面

    母を亡くした「むくどりの子」は、枯れ葉が風に鳴る音が母の羽音に聞こえた夜、白羽の鳥が巣に入ってくる夢を見る。外に出ると枯れ葉に雪がかかっていた。童話作家浜田広介さんの著作「むく鳥のゆめ」(1919年)の物語だ…

  • 2月19日 斜面

    「鎖国」という言葉に、大方の人はいいイメージを持っていないのではないか。国を鎖(とざ)す。頑迷固陋(ころう)な江戸幕府が保身に流れ、外国との交流を断った結果、国の発展が遅れて明治以降苦難を強いられた、と…

  • 2月18日 斜面

    権威ある学者が大地震の近いことを説いたとしても人々は動かされなかったろう。なぜなら人間は自分の欲せぬことを信じたがらぬものだから―。哲学者和辻哲郎が関東大震災直後に書いた「地異印象記」で深層心理に触れている…

  • 2月17日 斜面

    全国各地に伝わるわらべ歌「ホーホー蛍こい」は、蛍を呼び寄せる誘い言葉が土地ごとに異なる。〈あっちの水は苦いぞ/こっちの水は甘いぞ〉。この言葉が最も知られるのは国定教科書に採用されたからだ…

  • 2月16日 斜面

    古くから政治権力が生まれるところ暗殺はつきまとった。欧州では〈暴君は放伐すべし〉との政治思想が近代まで議論された。第2次大戦中にはヒトラー暗殺が数多く計画されたが、これらは失敗に終わった…

  • 2月15日 斜面

    ローマ帝政時代、支配層の悪徳を批判した詩人の風刺詩から生まれた警句がある。〈おまえの鼻が気にくわん〉。例えば上司が部下を〓(叱の異体字)責(しっせき)する。理由は見せかけに過ぎず「嫌いだから嫌い」ということが多い…

  • 2月14日 斜面

    最古級の可能性があるという11日付朝刊の松本城の絵図に目を凝らした。防御のため流れを変えた女鳥羽川はどう使われたのか、今との違いは―と想像を膨らませてくれる。松江市の松江歴史館が所蔵する城の絵図集「極秘諸国城図(ごくひしょこくしろず)」全74枚の1枚である…