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カネミ油症の仕組み解明 混入物が防御機能阻害

 厚生労働省の全国油症治療研究班(班長・古江増隆九州大大学院教授)は29日までに、1960年代に西日本一帯で起きた食品公害・カネミ油症の発症の仕組みを解明したと明らかにした。油に混入したダイオキシン類が皮膚の防御機能を阻害し、吹き出物などの症状を引き起こしていた。

 細胞には体外から入ってきた物質に反応する「AhR」と呼ばれる受容体が存在し、皮膚細胞に特に多い。

 研究班は人間の皮膚細胞を用いた実験を重ね、通常の体内ではAhRが種々の物質と結合して遺伝子に働き掛け、皮膚の保護機能を高めたり、臓器の免疫力を調節したりしていることを突き止めた。

(8月29日21時45分)

科学・環境(8月29日)