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漫画家ちばさんらが引き揚げ語る 「戦後が続くこと祈っています」

 引き揚げ船が博多に着いた様子について説明するちばてつやさん(左)と森田拳次さん=東京都新宿区の平和祈念展示資料館  引き揚げ船が博多に着いた様子について説明するちばてつやさん(左)と森田拳次さん=東京都新宿区の平和祈念展示資料館
 東京都新宿区の平和祈念展示資料館で、漫画家のちばてつやさん(78)と森田拳次さん(78)が旧満州(中国東北部)からの引き揚げ体験を語るトークイベント「ぼくらがみた戦争 漫画家が伝える引揚体験」が開かれ、ちばさんは「戦後がいつまでも続くことを祈っています」と語った。

 旧満州の奉天(現・瀋陽)から博多へ7歳のときに引き揚げたちばさんは「日本は緑がきれいだった。引き揚げ船の中で、ほとんどの家族が誰かを亡くした。遺体を船尾から流し、船が遺体の周りを3回、回ってお別れした」とつらい体験を話した。東京へ向かう列車に乗ると「空襲を受けた街は黒と白の世界で、焼け残ったビルが墓石のように見えた」と振り返った。

 ちばさんや森田さんは中国の南京などでも、引き揚げ体験などを描いた漫画の展覧会を開いた。「漫画は絵だけで、つらさや苦しさを誰にでも伝えられる。日本人も戦争で苦しんだことを中国の若者に知ってもらえたのは良かった」とちばさん。森田さんは「漫画でできることをやっていきたい」と話した。

(8月7日15時40分)

文化・芸能(8月7日)