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化粧品近代化の歴史 紅ミュージアムで展覧会

 おしろいなどの容器にラベルを付けた西洋風ガラス瓶=東京・南青山  おしろいなどの容器にラベルを付けた西洋風ガラス瓶=東京・南青山
 江戸後期創業の化粧品会社が運営する「伊勢半本店紅ミュージアム」(東京・南青山)で、明治から昭和初期の香水、化粧品の約280点を展示し、近代化の歴史をたどる展覧会「近代香粧品なぞらえ博覧会」が開かれている。

 欧米からの輸入品と、その原材料やパッケージデザインに影響を受けて作られた国産品などを並べ、日本女性の化粧が文明開化を経て変化したことを浮かび上がらせる。

 江戸時代まで、おしろい、お歯黒、紅が中心だった女性の化粧。近代化はパッケージから始まった。明治10(1877)年代、おしろいや下地などの容器としてラベルを付けた西洋風ガラス瓶が登場した。

 次に香り。明治20(1887)年代に流行したのが、ドイツで発明された、ムスク(麝香)と同じ香りの合成ムスクだ。「人造麝香」と強調した香料の広告のほか、外国製品の類似国産品のさらに模造品も展示されている。

 明治後期には、欧州で開発された「スミレ」の合成香料が流行。その香りの付いたせっけんの国産品パッケージと、デザインの基となったとみられる外国製せっけん箱などが並ぶ。

 口紅は、ちょこに塗られた紅を水で溶いて使うのが長く一般的だったが、大正期にスティック状の国産品が発売され、人気に。昭和初期のメモを基に、水を付けて使う「棒紅」などが再現された。

 ミュージアムの担当者は「西洋の物を受け入れ発展させてきた、日本の香水や化粧品の歴史を感じてもらえたら」と話している。12月10日まで。

(10月27日19時36分)

文化・芸能(10月27日)