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90億光年先の星を観測 記録を大幅更新、東京大など

 ハッブル宇宙望遠鏡で観測した銀河(左)と、その中で見つかった90億光年先の星(右下の矢印)。右上の過去の画像では星は「重力レンズ」効果の範囲外にあり写っていない(NASA/ESA/Patrick Kelly氏提供)  ハッブル宇宙望遠鏡で観測した銀河(左)と、その中で見つかった90億光年先の星(右下の矢印)。右上の過去の画像では星は「重力レンズ」効果の範囲外にあり写っていない(NASA/ESA/Patrick Kelly氏提供)
 単独で見分けられる星としては最も遠い、90億光年離れた恒星の観測に成功したと東京大、東北大などのチームが2日付英科学誌で発表した。無数の星が集まった銀河はもっと遠い場所で見つかっているが、単独の星ではこれまで約1億光年先で捉えたのが最も遠く、この記録を大きく上回った。

 地球を周回しているハッブル宇宙望遠鏡で観測中に、遠く離れた銀河の中で光る点のような天体を発見。分析によって、1個の星から出た光が重力レンズの効果で2千倍以上強められたものと分かった。過去の観測では見えなかったが、重力レンズの効果が強くなる領域へ動いたために捉えることができたという。

(4月3日1時42分)

科学・環境(4月3日)