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大戦末期の米兵解剖に立ち会い 元九州帝大生の医師が自伝出版

 太平洋戦争末期に九州帝国大(現九州大)医学部で米兵捕虜に「実験手術」が施された「九大生体解剖事件」に立ち会った医師、東野利夫さん(92)=福岡市=が、事件やその後の人生を振り返った自伝を自費出版した。長年事件に関する執筆や講演に取り組んだが、昨年、米朝関係が悪化したことを憂慮し「遺言状のつもりで」と再度ペンを取った。

 医学部の教授らは1945年5~6月、撃墜されたB29の搭乗員ら捕虜8人に輸血血液の代わりに海水を用いる実験手術などを施した。医学生だった東野さんは、4回あった手術のうち2回に立ち会った。

(5月2日17時37分)

社会(5月2日)