国内外ニュース

ネット掲載ホテル倍増、2万件へ 米旅行大手、五輪控え訪日客増で

 インタビューに答える米エクスペディアグループのマーク・オカストロムCEO  インタビューに答える米エクスペディアグループのマーク・オカストロムCEO
 オンライン旅行会社世界大手、米エクスペディアグループのマーク・オカストロム最高経営責任者(CEO)は8日、2020年をめどにサイトに掲載する日本国内のホテルなど宿泊施設数を約2万件に倍増する考えを明らかにした。人工知能(AI)を使った運営支援サービスを提供し、施設の収益性を向上させることで囲い込みを進める。

 オカストロム氏は東京都内で共同通信のインタビューに応じ、日本事業について「五輪開催で訪日客の急増が見込まれており、重要性が高まっている」と指摘した。今後は取引先のホテル・旅館の全国開拓に本格的に乗り出す方針だ。

 旅行会社の間で施設確保の競争が激化する中、同社はAIを駆使した支援サービスを活用。同業の価格動向や宿泊需要に関する分析データを提供し、施設側が適正料金を設定できるようにする。過度な値下げを減らすことで採算の改善につなげる効果があるという。

 また、東京や京都などの大都市だけでなく「地方都市の魅力を伝える取り組みにも力を入れる」。予約サイトにPRページを設けるなどして、海外向けの情報発信を強化する。4月に兵庫県と観光振興の協定を締結しており、今後も継続的に自治体との連携を進める。

 同社は米マイクロソフト社の一部門として設立され、最先端のITを強みに急成長を続けている。世界75カ国以上で旅行予約サイトを開設し、年間取扱額は約10兆円と世界最大規模を誇る。

 オカストロム氏は「今後も自社内の(次世代テクノロジーに関する)研究所への積極投資を継続する」と強調。AIを使って、顧客の好みにより合わせた旅行を提案をしたり、仮想現実(VR)で客室の様子を事前に紹介できたりするサイト機能の開発に取り組むという。

(5月8日19時57分)

経済(5月8日)