長野五輪の開閉会式場 南長野運動公園、浅利氏らが視察


 長野五輪の総合プロデューサーを務める演出家の浅利慶太さんは三十日、仮設スタンドを除いてほぼ完成した長野市篠ノ井東福寺の開閉会式場(南長野運動公園)を視察した。記者会見で「ふだん狭い舞台で演出しているので、式場が広過ぎないか心配したが、表現空間としていいバランスになった。考えているものが強くアピールできる」と抱負を語った。

 浅利さんは閉会式について「地元長野の郷土芸能の参加は不可欠。会場は北に集中しているが、信濃全体で参加するということを特に強調したい。日本の祭りは共通している部分が多いので、信濃の祭りを盛り上げることで日本中の皆さんが共感してくれると思う」と述べた。

 国際オリンピック委員会が閉会式の内容を事前発表しないよう長野冬季五輪組織委員会に求めていることに対しては「開会式も聖火リレーの最終ランナーや点火方法は伏せてある」と、演出効果を考慮して柔軟に判断しているとし「全体のラインを見せて知識や認識を持ってもらうことは、世界に日本を理解してもらう意味でも大切。事前発表は必要だ」と持論を述べた。

 この日はシニアプロデューサーの萩元晴彦さん、イメージ監督の新井満さん、映像監督の今野勉さんも現地を訪れた。

(1997年5月31日 信濃毎日新聞掲載)