五宮(いつみや)神社例祭で、県無形民俗文化財。花は、五色の色紙を竹の棒に取り付け稲穂に見立てたもの。一頭が三百六十五本背負う。今回加わった一頭には、五輪出演を祝うのぼり、大会の成功や世界平和などを願って地元住民が書いた約六百枚の短冊も付けた。
氏子、おはやしの若者、小中学生ら約五十人が先導し、JR田立駅前を出発。汗ばむ陽気の中、数カ所で休憩しながら二キロ先の神社まで約一時間かけて練り歩いた。
境内では神主らが出迎え、三頭がゆっくりと三周。最後は周囲の人たちが一斉に馬に向かい、厄よけになるとされる花を奪い合った。その直後、一頭が観衆の方に暴走、数人が倒れ、一人が軽いけがを負うハプニングもあった。
長野冬季五輪組織委員会(NAOC)と、開閉会式の総合プロデューサー事務局の計四人が視察。「馬の様子や花の色あいなどが参考になった。本番へは、さらに細かい点を詰めていきたい」と話していた。

(1997年10月4日 信濃毎日新聞掲載)