地雷被害の深刻さ実感 長野でピースアピール展


 長野五輪から対人地雷の撤廃を訴える「ピースアピール展」が、三十一日午前、長野市のながの東急シェルシェ五階で始まった。二日まで実物の地雷や写真などを展示して、五輪開催地から地雷の撤廃や被害者救済を世界へ訴える。

 日本オリンピック委員会(JOC)、長野冬季五輪組織委員会(NAOC)、信濃毎日新聞社、日本の非政府組織(NGO)「難民を助ける会」、日本歩け歩け協会が長野オリンピックピースアピール実行委員会を構成、主催する。

 会場には、信管を抜いた実物の地雷、被害者の生活を支える義手、義足のほか、地雷撤廃運動に力を注いだ故ダイアナ元英国皇太子妃のドレス六着も展示。写真やパネルで地雷による被害や撤去作業の現状を伝えている。

 また、販売収益を地雷撤去に生かしている絵本「地雷ではなく花をください」の原画四十点余も展示。展示スペースの中央には、一冊の収益によってカンボジアで除去作業ができる十平方メートルを色違いのじゅうたんで示した。

 開場に先立ち、実行委員会会長の小林実NAOC事務総長は「長野五輪は平和と友好の祭典の実現を目標に掲げており、それは五輪本来の目的でもある。長野から世界へ地雷撤廃のメッセージを発信したい」とあいさつ。吉村知事らがテープカットをした。

 訪れた人たちは真剣にパネルを読んで、問題の深刻さを実感。上水内郡信濃町の短大生、根津ちひろさん(18)は「地雷について全然知らなかった。何か自分にできることがないか考えたい」と話していた。

 入場料は五百円。同会を通じて地雷撤去や被害者救済に生かされる。二月四日から二十二日までは、セントラルスクゥエア近くの朝日八十二ビル一階で、内容を一部変更して展示する。

(1998年1月31日 信濃毎日新聞掲載)