ボブスレー竹脇 「日本もやっとスタートラインに」


 日本Aのパイロット竹脇にとって15位は五輪自己最高。だが、「今季は手ごたえを感じていた。8位入賞という設定も、大きすぎるとは思わなかった」。感情を表には出さず淡々と話すが、悔しさがにじむ。

 昨季の四人乗りは不調だった竹脇だが、ワールドカップ(W杯)の初戦で操作のコツをつかんだという。「それから四人乗りに関して自信がついた」。W杯前半戦をいい感じで終え、波に乗っていた。

 W杯前半戦の後、日本チーム内でブレーカーを入れ替えた。新たな日本Aは、大石、大堀、井上のパワーとスピードを持ち合わせた強力布陣だが個性派ぞろい。「まとめきれるだろうか」との不安もあった。

 後半戦。第5戦までスプリントタイムは一向に伸びず、チーム内の雰囲気も乗ってこなかったという。「何とかしなければ」と、ブレーカーたちがこだわってきたスタート方式を、加速している間に乗り込む「アメリカ式」に変えた。その途端、スプリントタイムで7位に入り、チームのムードもがらりと変わった。

 二日目の二、三回戦は、スプリント、滑りともにまずまずだったが、スピードに乗り切れなかった。ランナーもいま一つ合わなかった。だが、「道具、スプリント、技術、いろいろな意味でやっとスタートラインに日本も立てた」と竹脇。このままでは終われない。

(1998年2月22日 信濃毎日新聞掲載)