優勝のドイツBを引っ張るのが三十五歳のパイロット、クリストフ・ランゲンで、この国の強さを象徴する選手でもある。世界選手権で2種目制覇した九六年の十一月、アキレスけん断裂の重傷を負った。五輪前の大事なシーズンを、完全に競技から離れることになった。引退してもおかしくなかったのに、一年余りで復活し、栄冠を手にしたのだ。ドイツには多くの若手選手がいる。代表になるにはランゲンのようなベテランを乗り越えなければならない。ドイツ勢が非凡な理由はそのあたりにある。
(1998年2月22日 信濃毎日新聞掲載・共同)