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長野市・朝焼け映えて

  住民 世界との交流心待ち  (1997.12.26)

「エムウエーブと山並み」共演

「連なる山並み」を模したエムウエーブのつり屋根と夜明けに赤く染まる白馬連山。長野五輪への鼓動が伝わってくる(長野市の千曲川から)


 冷え込んだ朝、大気はまさに透明だ。長野市と須坂市の間を流れる千曲川の土手に立つと、長野五輪スピードスケート会場のエムウエーブの大きな屋根越しに、遠く白馬の山並みが朝日を受け赤く染まっていく。

 「あの山並みの下では、スキーのアルペン競技が行われるんだ」と、土手を散歩する長野市若穂の藤沢栖雄さん(61)まさ子さん(59)夫妻。名残を惜しんでまたたく星座。やがて、山の端から天空にさっと突き抜ける太陽光、川面に漂う朝霧の幻想的な光景…。二人は毎朝、自然を満喫しながら、近づく五輪を肌で感じ取っているようだ。

 エムウエーブに近い大豆島地区の人たちも五輪がやってくるのを心待ちにしている。住民大会で「世界とふれあう緑の町まめじま」をキャッチフレーズに決め、平成五年から英会話やホームステイの準備、ボランティア研修、郷土芸能の練習など五輪に備えて活動してきた。

 期間中はエムウエーブ南の水田に特設舞台を作り、地元に古くから伝わる「大豆島甚句」などを披露する。「世界とはおよそ縁のない地区が、世界の人たちに触れるチャンスに恵まれました。昔から農業で生きてきた、素朴なありのままの生活を見てもらいたい」と大豆島公民館長の田中元雄さん(70)。

 信州の自然を舞台にする五輪が、もうすぐやってくる。

(おわり)

 (このシリーズは増田今雄、丸山祥司両写真記者が担当しました)


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