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<滑降>
滑降は、アルペンスキーの5種目(回転、大回転、スーパー大回転、滑降、複合)のうちでコース全長や標高差が最も大きい種目。ただ豪快に滑り降りればいいように見えるが、瞬間時速は男子130キロ、女子115キロにも達する極限状態の中で正確な判断、ターン技術、ジャンプ技術が求められる。同時にスピードに対する恐怖心や風圧、ターンした時の遠心力なども克服しなければならない。
男子のコースは全長約3270メートル。標高1765メートル地点からスタートし、925メートルの標高差を一気に滑り降りる。女子の場合、コースは全長2653.6メートル。標高1680メートル地点からスタートし、781メートルの標高差を滑る。ジャンプ(男子3カ所、女子2カ所)やヘアピンカーブなど高度なテクニックを要するポイントが随所にある難易度の高いコース。大きくターンしすぎるとタイムロスにつながるほか、中盤と最後にある緩斜面でスピードに乗れなくなる。いかに減速せず、スムーズにカーブを抜けるかが勝敗の分かれ目になりそうだ。
気象条件や場所によって大きく変わる白馬の雪質もタイムに影響する。選手たちは十台近くものスキー板を持ち込み、その中からコースや雪質に最も適した板を選択する。危険を伴う競技なのでヘルメット着用が義務付けられているほか、スーツの下にサポーターや防具を身に着けている。
<大回転・回転>
大回転は確実なターン技術とち密な作戦能力が要求され、「奥が深く、勝つのが難しい」と言われる。レース前に行うコースインスペクション(下見)で、旗門設定の特徴や地形、雪質などを読み取り、素早く攻略法を組み立てる。レースのなかでいかに実際の斜面に対応していくかが勝負の分かれ目だ。
東館山のコースは標高差439メートル、全長1487メートル(男子大回転の場合)。緩急があって地形の変化に富んでおり、微妙なうねりもある。50−60余の旗門がセットされる。
回転はアルペン種目の中で最も短いコースを使い、ターンが連続する。瞬発力、反射能力、リズム感などが重要。直線的な滑走ラインでポールをなぎ倒しながら滑る。旗門には根元にスプリングが内蔵されている可倒式ポールが使われるが、ぶつかる時の衝撃は大きい。ポールをすり抜けるようにしたかつての競技に比べ、選手はその衝撃に耐えられるパワーと頑丈な体格が必要になった。
焼額山コースは標高差220メートル、全長607メートル(男子回転の場合)。標高差はルールで定められた上限で、世界でもタフなコースだ。
出走順はコースが荒れない早い方が有利。回転、大回転とも2回滑走し、合計タイムで順位を競う。 |