長野パラリンピック閉会式、内容を発表 「大田楽」核にアジア色


 長野冬季パラリンピック組織委員会(NAPOC)は二十三日、来年三月十四日の閉会式の内容を発表した。演出家で狂言師の野村万之丞さん(38)が生み出した大道芸「大田楽」を中心に、アジアの芸能などを取り入れた「祭り」を繰り広げる。式典とアトラクションを一体化し、市民の力も生かしたエネルギッシュな舞台にしていくという。

<「希望と遺産」の祭り 踊り手など公募>

 閉会式は長野市のエムウエーブで午後六時半から。大会の遺産を将来に受け継ごう―との意味を込め「HopeandLegacy」(希望と遺産)がテーマ。

 選手、役員、アトラクション出演者ら総勢二千人が一斉に入場する。出演者は面や衣装を着け、選手も衣装の一部を身に着ける。NAPOC会長の吉村知事やロバート・ステッドワード国際パラリンピック委員会会長らも「祭りの主(あるじ)」の役回りで衣装を着ける。

 式は、日本芸能の「田楽躍り」をもとに野村さんが新しく構成した「大田楽」を核に、北佐久郡御代田町の龍神の舞や、中国の獅子舞などが絡み合って進行。曲芸やジャズ演奏、市民も踊りやコーラス、マーチングバンドで参加する。吉村会長のあいさつなど式典は祭りの一場面に組み込む。

 多くのファンが希望していたアメリカ人歌手、スーザン・オズボーンさんの出演も決定。最後に「上を向いて歩こう」を歌う。

 二十三日は、構成と演出を担当する野村さんと、樋口太郎NAPOC事務総長が衣装や面を着けて記者会見。野村さんは「オリンピック、パラリンピックの打ち上げパーティーという雰囲気で、堅苦しくなく、みんなで参加する楽しい祭りにしたい」と話した。野村さん主宰の「わざおぎ塾」のメンバーがJR長野駅東西自由通路で大田楽を披露した。

 三月五日の開会式は下高井郡野沢温泉村の「道祖神祭り」を題材にしたアトラクションなどが予定されている。

 NAPOCは閉会式の踊り手約百人やスタッフを市民から募集する。対象は県内在住の十六歳から四十五歳くらいの男女。問い合わせはNAPOC(電話026・225・1803)へ。

(1997年12月24日 信濃毎日新聞掲載)