住民一丸の雪入れ 白馬距離コースOK



 長野パラリンピックのクロスカントリースキー会場となる北安曇郡白馬村神城の「スノーハープ」で一日、住民約八百三十人がコースへ雪を運び込む作業をした。一部で地肌も見えていたコースは、競技に必要な五十センチ以上の積雪量に回復。三日からの非公式練習に何とかこぎつけそうだ。

 住民は、自衛隊員二百六十人とともにパラリンピックで主に使うCコース(約七・八キロ)へ。スコップで斜面から雪をかき出し、合成樹脂の板を使ってコースわきに下ろした。雪に交じった杉の葉を丁寧に拾うお年寄りの姿も。約三時間で終え、締めくくりに大会運営本部が雪上車でならした。

 白馬町の隣組組長で会社員の杉山茂実さん(49)は「各戸への連絡は二十七日と急だった。五輪の疲れもあるのに、みなよく参加してくれた」。一人で暮らす同町の女性(70)は「私らは雪かきのベテラン。地元の務めと思い、喜んで参加しました」と話していた。

 テッド・フェイ技術代表(米国)ら競技関係者は二日、コースを見て練習に利用できるか判断する。大会運営本部は同日、会場にネットやさくを設置して練習開始に備える。

(1998年3月2日 信濃毎日新聞掲載)