「出会い楽しみ」 ボランティア活動も本格化


 世界の若者が再びナガノに集まる―。二日開村した長野市川中島町今井の長野冬季パラリンピックの選手村では、選手団の入り込みに合わせて、ボランティアの活動も本格化した。資格認定証の発行を受けたり、午前中に行われた開村式の運営を支えたりと緊張感も漂う。同市のエムウエーブや、北安曇郡白馬村などでもボランティアは活動を始めており、五日の開幕に向けて各地で雰囲気が高まってきた。

 ボランティア約三百八十人が支える選手村では、この日までにほとんどの人が配置についた。第一陣となったウクライナ選手団二十二人が到着すると、スキーや手荷物の搬入を手伝うなど、早速、業務を始めていた。

 文化プログラムの機材搬入などで前日から配置に着いている同市の平川君井さん(59)は市身障者福祉協会に勤務。「仲間が競技に出場するので陰ながら応援したい」と話しながら、開村式で子供たちが演奏する太鼓の準備に追われていた。

 駐車場係を務める岡谷市の自営業、小口喜朗さん(63)は五輪ボランティアに引き続いての参加。「日ごろ障害者との交流が少ないので五輪以上に力を入れたい」と張り切ってきた。

 アイススレッジスピードレース会場のエムウエーブでも、ボランティアが駐車場の誘導や会場内のゾーン規制などを始めている。福岡県北九州市の会社員、吉川高太さん(33)は「障害者へのボランティアは今までもやってきたが、これだけ大きい大会は初めて。競技者との出会いが楽しみ」と意欲満々だ。

 白馬村のクロスカントリー会場でも、ボランティア約六十人が駐車場に目印を立てるなど選手や観客の受け入れ準備。アルペンスキー会場の下高井郡山ノ内町ではこの日午後、ボランティアの結団式が行われる。

(1998年3月2日 信濃毎日新聞掲載)