シットスキー飛び出し防げ バイアスロンのコースに傾斜


 六日の競技実施が目前に迫った下高井郡野沢温泉村豊郷の長野パラリンピック・バイアスロン会場で、大詰めのコース整備が行われている。とりわけ下肢障害の選手が使うシットスキー用コースでは、選手がコースの外に飛び出さないように、下りカーブの外側を高くして傾斜をつける念入りな作業をしている。

 下りカーブでは、重機で周辺の雪を集めて外側を盛り上げ、作業員がスコップで整形して仕上げる。左右のカーブが連続する場所では左右交互に傾斜をつける。コース係長の門脇秋彦さんは「何もしなくてもボブスレーのように下ってこれるのが理想」と話す。

 気掛かりは積雪状況。「五十センチはほしい」(門脇さん)というが、五輪終了後の気温上昇や降雨で、積雪は二十センチ程度。一日も雪が降ったが、雨混じりだった。

 シットスキーは、脚力と腕力の両方を使える立位に比べ、登坂やブレーキ操作が難しい。このためコースは上りでの最大標高差は十四メートル、全体の高低差三十九メートルと、立位より、それぞれ十八、十四メートル緩くしてある。

(1998年3月2日 信濃毎日新聞掲載)