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臼田町切原小のクラス全員で友情の聖火 車いすの友囲んで



 パラリンピック聖火リレーの東コース、佐久市岩村田で二日、南佐久郡臼田町切原小四年生「どろん子組」の四十一人が全員参加で聖火を運んだ。

 聖火ランナーを務めたのは、車いす生活を送っている高柳智光君(10)。智光君を囲み、四年間力を合わせてきたどろん子組は児童数増加で四月から二クラスに分かれる。足並みをそろえる子どもたちを、父母たちは胸を詰まらせながら見守った。

 コースは商店街の四百メートルの区間。大勢の住民が声援を送った。智光君は少し緊張気味。「上り坂だから後ろに下がらないように」と、車輪を押す手に力を込めた。

 どろん子組は何でも全員参加。智光君と伴走者の四人以外の子どもたちは、リコーダーで「史上最大の作戦」を演奏しながら後に続いた。行列最後尾では、智光君の双子の姉、亜弥さんが、太鼓をたたいて弟を励ました。

 中継点にはクラス全員で寄せ書きをした横断幕があった。「一生けんめいはしりたい ともみつ」の文字も。母親の美智子さん(44)は「智光はあのクラスの元気さに育てられた」。

 智光君が入学するとき、同郡の就学指導委員会は養護学校への入学を勧めた。美智子さんは「保育園隣の小学校に行くのが当然だと思っていた」と振り返る。智光君本人も保育園の友達と同じ学校へ進むことを望み、周囲の応援もあって小学校への入学が実現した。

 しっかり前を向いて行進する子どもたち。沿道で胸を詰まらせる父母たちと対照的に、智光君らは「寂しくなんかないよ」。合津友弥校長は「子どもたちは過去よりも未来を見ている。次のステップに進む前に、聖火リレーで友情を確かめ合ったのでは」と話していた。



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Copyright 1998 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun