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3月5日(木)
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開会式 希望・炎・混とん・旅立ちを表現



(長野市・エムウェーブ) 19:00〜

 障害と共に生きる世界の競技者たちが、晴れやかな笑顔で力いっぱいに手を振る。満席のアリーナが、心を込めて小旗を振り返す。五日夜、長野市のエムウエーブで開いた長野冬季パラリンピックの開会式。会場は、国境も、障害の有無も超えた一体感に包まれた。

 入場した選手団。フィンランドは観客とそろって万歳を繰り返す。帽子を投げるスウェーデン。カナダ選手は額に国旗を描いて登場。客席は彼らすべてに惜しみない声援を送った。最後は日本。旗手の加藤正選手(岡谷市)は片手でつえを突き、片手で「日の丸」を掲げた。全員が笑顔で桜の小枝を振る。

 聖火の入場は、幼い腕で懸命に車いすを走らせる子ども二人も参加。丸山直也選手(白馬村)が聖火塔に点火した。

 場面は一転。風の音と雷鳴と共に会場が暗くなり、自然と文明の共存をテーマにした物語が始まった。神田うのさんら少女役の三人が舞い、大勢のダンサーが縦横無尽に駆けめぐる。米良美一さん、レーナ・マリアさんの美しい歌声、鬼太鼓座の激しい演奏が観客を魅了。ラストシーンは車いすのダンサーが加わり、リズムと心を重ねた。

 「ファンタスティック!」「聖火の点火はぐっときた」と外国選手たち。観客席で目頭を押さえていた南佐久郡臼田町の車いすの女性(74)は言った。「長野がこれだけの障害者の大会を開いたことを誇りに思いたい」と。

<長野パラリンピック開会式の主な内容>
テーマ:「超人の祭典」

開会(19:00)

式典序曲(旅立ちの時)演奏

 金洪才さん指揮による長野フィルハーモニー管弦楽団の演奏と320人の混声合唱団の歌声で、開会式が幕開け。続いて県高等学校吹奏楽連盟のファンファーレ。

皇太子ご夫妻がロイヤルボックスに着席

選手団入場

 南側ゲートから、国名を記した白い衣装を着た信大医療技術短期大学部の学生が先導し、32カ国の選手団が入場。最後が日本。旗手は岡谷市の加藤正選手

吉村午良・長野冬季パラリンピック組織委員会(NAPOC)会長あいさつ

ロバート・ステッドワード国際パラリンピック委員会(IPC)会長あいさつ

皇太子殿下が開会宣言

IPC旗掲揚

 IPC旗のデザインに合わせ、赤、緑、青のレーシングスーツを着た6人のスケーターが旗を持って滑走。掲揚の間、スズキメソードの子どもたちがIPC讃歌を演奏

聖火入場、点火

 南佐久郡川上村の原美樹さん(15)がトーチを持ってリンクを半周、飯田市の金森博選手へ聖火を分け、2人で半周。車いすの山本行文さん=熊本市、高柳智光君(10)=南佐久郡臼田町、坂巻美佳ちゃん(8つ)=飯田市=がそれぞれ聖火を受け取り、山本さんから北安曇郡白馬村の丸山直也選手へ。丸山選手が高さ12メートルの聖火塔に点火

選手宣誓、審判宣誓

 日本選手団主将の四戸竜英選手が宣誓。審判代表は鷹野隆さん

君が代演奏

 トランペッターの日野皓正さんが独奏

祭典

 精神世界を築いた「星の里」と物質文明を築いた「火の郷」が聖火をめぐって争い、少女が聖火を守る物語。神田うのさんらが少女役。長野日大高校、長野赤十字看護専門学校の生徒、地元のスケーターを含む総勢1400人が出演。米良美一さん、レーナ・マリアさんが熱唱、鬼太鼓座が演奏を披露。最後は車いすのダンサーが加わり、宮沢和史さんが歌う大会テーマ曲「旅立ちの時」に乗って踊りの輪を広げる

屋外の聖火台に点火

 エムウエーブ北側に建てた下高井郡野沢温泉村・道祖神祭りの社殿に聖火がともる

終了(21:00)



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Copyright 1998 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun