|
3月6日(金)
|
最高の技、可能性へ挑む 開会式、選手晴れやか行進
「試合のたびに、人間の可能性に挑戦している実感があるんだ」。アイススレッジホッケーに出場する英国のカール・ニコルソン選手(24)の目標は、陸上競技で出場したバルセロナ夏季大会で手が届かなかったメダル。華やかな開会式に思い浮かべるのは競技のことだ。 ホッケーリンクより一回り小さいスケート場がふだんの練習場所だ。「フィギュアなどの練習が終わった午後十一時すぎが僕らの練習時間さ」。厳しい練習環境だが、「僕は競技スポーツを始めて挑戦的になった。夢を持てば実現できると信じられるようになった」 選手たちはメダルだけにこだわっているのではない。好きなアウトドア活動の延長としてクロスカントリースキーを続けているという米国のマイケル・クレンショー選手(43)。「一番になることより、自分が楽しむこと。白馬の美しい景色には感動するね」 それでも、選手として勝利を目指す。「下りのきついコース。技術が試される」と言って開会式に臨んだ。 赤を基調にしたユニホーム姿で五十人以上が行進したカナダ。義足でスキーをするマーク・ラドブルック選手(31)は、笑顔で行進したが、心はすでに試合のことだ。「初めてナショナルチームに入ったんだから、早くレースがしたい」 四日の滑降公式練習で、下高井郡山ノ内町志賀高原東館山のコースを滑った。「障害者の大会は選手の障害の度合いに幅があり、どうしても優しいコースになる。でも、今回のコースは急しゅんで、選手の実力がそのまま勝負を決める」 行進の四番目に入場したベラルーシ。クロスカントリーの視覚障害クラスに出場するヤドビガ・スコロボガタヤ選手(29)は、同選手団ただ一人の女子選手だ。競技会場は北安曇郡白馬村のスノーハープ。「これまで経験したことがないほど、アップダウンが多い厳しいコース。でもベストを尽くす」と言っていた同選手は、手を振りながら行進に出てきた。
掲載中の記事・写真・イラストの無断掲載を禁じます。 |