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3月13日(金)
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「ナイス」「よくやった」 日本初勝利にスタンドも酔う


 「スリー、ツー、ワン、ゼロ」。満員のスタンドから観客が残り時間をコールし、試合終了を告げるブザーが鳴る。待ち望んだ「1勝」が決まった瞬間、選手たちはリンク上で抱き合い涙を流しながら子供のようにはしゃいだ。

 十二日、長野パラリンピック・アイススレッジホッケー予選B組で、米国を2―1で破り、悲願の初勝利をつかんだ日本チーム。試合後、日の丸を掲げてリンクを回る選手たちに、スタンドから「よくやった」「おめでとう」の声援が続いた。選手と観客が一緒になって何度も万歳を繰り返し、初勝利の感激に酔った。

 この日まで二試合無得点の日本チーム。第一ピリオドに「初得点」を奪うと、スタンドからウエーブが沸き起こった。その後、同点に追い付かれたが、第三ピリオドに決勝点を挙げると、会場内のボルテージは最高潮に達した。

 厳しい練習、苦労を重ねてきた選手たちの顔は輝いていた。「絶対に勝ちたかった。結果が出て良かった」と内藤寛一選手(43)=長野市。2点目をアシストしたチーム最年長の四十九歳の星哲美選手(北海道)は、「ナイス」と声を掛けられると、「ありがとうございます」とひとこと。涙でほとんど声にならなかった。

 スタンドには選手の名前を書いた横断幕も登場。矢口敦也選手(21)=松本市=の同僚の女性会社員は「彼のやっていることがこんなにハードだとは知らなかった」と驚いた様子。「途中からは自分も一緒に戦っているようだった」と興奮を隠せなかった。更埴市の会社員(28)は「日本が勝ってすごく感動した」と、リンク上の選手たちにいつまでも拍手を送り続けていた。



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Copyright 1998 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun