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広がり障害者芸術 「アートパラリンピック展」最後の長野へ


 長野パラリンピック大会の後、全国を巡ってきた「’98アートパラリンピック長野」の入選作品巡回展が、二十七日から長野市の県信濃美術館で開く展示で幕を迎える。大会時からけん引役となってきた実行委員会も三月末で解散。「アートパラをステップとして、障害者芸術がさらに広がるために、何が必要かを考えたい」と、初日にフォーラムも開く。展示は四月二日まで。

 アートパラリンピックの入選作百三点を展示する巡回展は、県内を皮切りに青森、広島、大分などの十五カ所で開いた。これまでに約三万人が訪れ、作品を鑑賞。障害者芸術への理解を広げる役割を果たしつつある。

 実行委員会は昨年十一月、出品者らによるオーストラリアへの研修旅行を実施。アートパラの動きを受ける形で、今年二月には県障害者福祉センター「サンアップル」が指導者養成講座を開くなど、障害者の芸術活動に対するすそ野も広がりを見せ始めている。

 「実行委員会は役目を終わるが、次の時代に引き継ぎたい」(内山二郎代表)と、締めくくりの巡回展に合わせてフォーラムを開く。二十七日午前十時半から、長野市の善光寺事務局講堂で「アートパラリンピックが残したもの、そして未来へ…」がテーマ。実行委の内山代表をコーディネーターに、東京の絵本作家田島征三さん、東筑摩郡四賀村の知的障害者更生施設「四賀アイ・アイ」の大池幸一郎施設長らが、障害者芸術の将来像を話し合う。

 期間中、同市東町の「三河屋商店」跡の蔵で、県内の知的障害者施設入所者らによる絵画や陶芸など合わせて約六十点を集めた作品展を別途開く。これまでの活動をまとめた「’98アートパラリンピック長野報告集」も近く発刊し、一部八百円で販売する計画だ。



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Copyright 1999 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun