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6月12日(土)
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JPC設立(上)生涯スポーツへ競技力向上が力に
三月、新潟県妙高高原町のスキー場。日本身体障害者クロスカントリースキー協会(野沢英二会長)が、初心者も募って「スキーフェスタ」を開いた。協会スタッフの予想を上回り、初めてクロスカントリースキーをする十四人が参加。長野冬季パラリンピックに出場した選手たちと一緒に練習した。 同協会は、長野パラリンピックの選手やスタッフが中心になり、昨年五月に設立。フェスタは、地道な普及活動の一つとして始めた。「後に続く選手を育てるためにも、スキー人口の拡大」が目的だ。 ただ、フェスタの参加者のうち、継続的に練習する新会員となったのは一人だけ。多くの人たちにクロスカントリーの楽しさを広げながら、選手を育てるまでの道のりはまだ長い。協会は近く開く理事会で、普及と選手強化の両立について話し合う。 リハビリテーションや余暇利用といった「生涯スポーツ」と、競技力アップは、障害者スポーツの両輪だ。同協会の大久保春美副会長は「JPCができることで、普及と競技を担う役割が明確になる」と期待する。 障害者がスポーツと出会う場は地域にも広がってきた。県障害者福祉センター「サンアップル」(長野市)が一月に始めた移動教室は、カーリングに似たユニカールなど、障害が重い人も楽しめる「ニュースポーツ」を紹介。これまで中南信の知的障害者施設、重度身障者施設の計四カ所で開き、計二百二十一人が参加した。 年齢層が高く、スポーツに馴染みがないため、参加者を集めるのに苦労した地域もあったというが、「教室ではみんな熱中してくれた」。サンアップルの職員は、スポーツに出会った人たちの喜びを実感する。 教室には、日本身体障害者スポーツ協会に登録する地元の障害者スポーツ指導員も参加した。指導員は県内に約三百人、全国に一万二千人いる。それぞれ、障害者が身近な地域でスポーツを楽しむ機会をつくっている。 今月、日本身体障害者スポーツ協会は、競技団体の連絡先や競技大会の日程などを載せた指導者向けの情報誌「JSAD SPORTS」を発行。これまでの冊子に比べ、「ワンポイント講座」や大会の記録掲載で充実を図った。指導員がより活動してくれるように―との狙いが込められている。 長野パラリンピックの選手たちの活躍で、障害者のスポーツへの関心は高まり、新しく始めた人もいる。JPC発足により競技レベルが向上することで、障害者スポーツのすそ野も広がる。日本の障害者スポーツは新たな一歩を踏み出す。
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