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閉会式

 10日間、競い合った選手たちが笑顔で戻ってきた。長野市エムウエーブで3月14日夜行われた長野冬季パラリンピック閉会式。「壁なき世界」を表すかのように、国の区別なく選手たちが繰り返すウエーブを、8千人の観客の歓声が包んだ。

 選手たちは全国から集まった7百万羽余の折りづるで飾られたリンクに入場。フィンランド、カナダなどの選手たちは自国の小旗を振って現れた。獅子とカメラに収まったり、車いすでリンク上を滑る選手もいる。日本選手は選手団入場の後半で会場入り。アイススレッジスピードレースで三冠の松江美季選手は大型画面にえくぼの笑顔が映し出された。座席でウエーブをする選手たちの顔には充実感が満ちている。

 絶え間なく続く笛の音と太鼓の響きに合わせ、日本と中国の獅子が舞う。全長45メートルもある竜神が練り歩く。花がさ姿の田楽の踊り手たちに歓声を寄せる客席も一緒になり、会場は豊かな実りを祝う村祭りの雰囲気に染まった。

 国際パラリンピック委員会のステッドワード会長の閉会宣言後、田楽が再び会場の雰囲気を盛り上げる。「上を向いて歩こう」を歌いながら、米国の歌手スーザン・オズボーンさんがステージに上がってきた。選手や観客も手拍子でこたえる。歌声は次第に客席にも広がった。

 合唱の輪が大会テーマ曲「旅立ちの時」に。聖火トーチを手にした長野市立若槻小四年の丸山智也君(10)と、米国のヘイリー・ハインツルマンさん(9つ)がリンク内を一周。小さな赤い炎が会場を後にすると、式典も終えんを迎えた。

 笛と太鼓のリズムに合わせ参加者と共に踊る選手たち。メーンゲートへのうねりの波を見送りながら、立ち上がった観客たちが手拍子を続けた。

<閉会式の内容>
開会(18:30)

 式典は「村祭り」をイメージ。県小学校吹奏楽連盟約60人の演奏や笛の音に合わせて、選手・役員やアトラクション出演者が入場。長野市の丸山智也さん(10)と次回開催国、米国のヘイリー・ハインツルマンさん(9)がろうそく型の聖火灯に点火。市民らが参加した番楽踊り

喜びの舞
 日本の獅子2頭、続いて中国の獅子2頭が舞う。北佐久郡御代田町の竜神が練り歩く

吉村午良・長野パラリンピック組織委員会(NAPOC)会長あいさつ

塚田佐・長野市長あいさつ

ロバート・ステッドワード国際パラリンピック委員会(IPC)会長あいさつ

アトラクション
 笛や太鼓の演奏の中、出演者たちが日本や中国の芸能を披露。上越や名古屋などのスケーター約100人がリンクを滑走

IPC旗降納
 IPC旗が塚田市長からIPC会長を経て、ソルトレークシティーのディーディー・コラディーニ市長に手渡された。ソルトレークシティーのデモンストレーションビデオ上映

「上を向いて歩こう」合唱
 米国の歌手スーザン・オズボーンさんが歌い、コーラス隊が続く。観客も一緒に合唱。大会テーマ曲「旅立ちの時」の合唱が続く中、聖火トーチを手にした丸山さんとハインツルマンさんがリンク内を一周。10日間燃え続けた聖火が消える

終了(20:05)

選手退場
 笛や太鼓のリズムに乗って、アトラクション出演者やスケーターの子供たちに導かれながら、選手が退場


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