おんべ振る子供・長持ち行列・お舟… 雨でも楽しく



 雨の中で幕を開けた諏訪大社御柱祭の上社里曳(び)き祭。初日の三日、氏子らはずぶぬれになりながらも御柱を楽しそうに(えいこう)。昼休み、柱の前後に取り付けた「めどでこ」では子供たちも威勢よくおんべを振り、祭り後半のスタートを景気づけた。

 各地区や企業の長持ち、騎馬行列、花笠(がさ)踊り、太鼓などもにぎやかに繰り出し、御柱街道筋で観光客や住民のかっさいを浴び、雨で湿りがちだった祭りの雰囲気を盛り上げた。

 顔を真っ黒に塗るのがトレードマークの田辺長持保存会(諏訪市湖南)。今回は、長持ちをはやし立てるちんどん屋も久しぶりに復活させた。愛きょうを振りまいた武居勤さん(55)はこの道六回のベテラン。初めて挑戦した息子の学さん(20)は、女装姿にはにかみながらも「父の技を早く盗んで、次回は独り立ちできるようにしたい」と張り切っていた。

(1998年5月4日 信濃毎日新聞掲載)