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出発点の注連掛(しめかけ)。八本の御柱は、御柱街道の国道142号に出るため、出発直後に次々と木落とし。落差二十メートルほどと山出し祭に比べ規模は小さいが、一瞬、人のコントロールから解き放たれた柱が坂を滑り落ち、氏子たちが群がる様子に、見物客は歓声を上げた。
先頭の「春宮一」の御柱の曳き子として参加した岡谷市の女性会社員(21)は「山出し祭は参加できなかったけれど、これだけ盛り上がるお祭りなので、どうしても柱を引きたいと思って来ました」と、引き綱に持参の荒縄を縛り付けた。
一方、町中心部では祭りを盛り上げる長持ちや騎馬行列などのパレードが行われた。下諏訪町高木、会社員大沢勝美さん(59)は、「祭りもこれがフィナーレか」と外に出た。国道20号沿いで見物しながら「これで御柱は六回目。年々にぎやかになっているのがうれしい。諏訪の人はこれがあるから六年間を頑張れるんだ」
パレードに参加していた岡谷市の小井川長持ち保存会の八幡修司さん(51)は「今日は若い連中の応援。私の出番はあした。祭りの最後をしっかり盛り上げたい」と話していた。
(1998年5月9日 信濃毎日新聞掲載)