「春宮三」が坂のてっぺんからせり出してくると、観衆からは「オーッ」という低いどよめき。甲高い木やりとラッパの響きを合図に、氏子らを振り落としながら柱が一気に滑り落ちると、拍手と歓声が上がった。
「春宮四」の木落としを見た蔭山四郎さん(64)=愛知県豊橋市=は「まさか人が乗って降りるとは思わなかった。御柱祭の勇壮な姿を見ることができて『言うことなし』だ」と感激していた。
(1998年5月10日 信濃毎日新聞掲載)