新緑の森、厳かに 諏訪上社の本見立て「いい木だ」
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「お諮りいたします」。日が注ぐ「前宮一之御柱」の前で、マイクを手に氏子たちに問い掛ける平林宮司(中央) |
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氏子たちが見守る中、神木となった「本宮三之御柱」を清める神職 |
うっそうとした新緑の森は厳かな雰囲気に包まれつつ、氏子たちの熱気であふれた。来春の諏訪大社御柱祭に向け、茅野市に隣接する立科町の国有林と町有林で19日行われた上社の本見立て。約900人が参加し、本宮(諏訪市中洲神宮寺)と前宮(茅野市宮川)に建てる御柱8本が正式に決まった。
現地は八ケ岳中信高原国定公園内のため、昨年9月の仮見立てと同様、氏子関係者の入山は御柱の曳行(えいこう)を担当する各地区とも100人以内に制限された。午前8時ごろ、「御柱の道トレッキングコース入り口広場」で出発式をした一行は、ササが茂る山道を一列になり、落ち葉を踏み分けて候補木のモミを順に巡った。
見立ての後、しめ縄と正式決定を示す木札が付けられた木に、大社の平林成元宮司(68)が神器「薙鎌(なぎがま)」を木づちで打ち付けると、周囲の氏子たちが「よいしょ、よいしょ」と声を合わせた。上社用材の伐採にかかわる奉仕をする茅野市玉川神之原の「山作り衆」の当番として、宮司に薙鎌を手渡した原吉彦さん(49)は「無事ご承認いただき、候補木が御柱の木になった。伐採に向け、とにかく安全第一でいけたら」と話した。
「本宮一」の前で木やりを響かせた諏訪市木遣(きやり)保存会員の山下勝彦さん(66)=諏訪市豊田=は「山の神様に感謝し、無事に見立てを終えられるよう願った」。ご神木となった木を見上げる氏子の中には「太くていい木だ」「こりゃ倒しがいがあるじゃねえか」などと言いながら、幹に触ったり、記念写真を撮ったりする姿も見られた。
上社御柱祭安全対策実行委員長の大総代、五味武彦さん(70)=諏訪市中洲=は「けがもなく、スムーズにできた。氏子の皆さんの協力があってこそ」とほっとしていた。
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