上社御柱に8本の巨木 立科で「本見立て」

(2009年6月19日) 

本見立てで「本宮一之御柱」が決まると、木遣り衆や氏子たちの「ヨイサ、ヨイサ」の声が森に響き渡った=19日午前9時すぎ、北佐久郡立科町

 来春に迫った諏訪大社御柱祭に向け、上社の本宮(諏訪市)と前宮(茅野市)に建てる用材計8本を正式に決める「本見立て」が19日午前、北佐久郡立科町の蓼科山国有林と町有林であった。大社の神職や大総代、諏訪市や茅野市、諏訪郡富士見町、原村の氏子ら総勢約900人が参加。昨年9月に仮見立てを済ませたモミの巨木をあらためて吟味した。

 8本のうち、目通り周囲が3・36メートルと最も太い「本宮一之御柱」の候補木から順に、大社の平林成元宮司(68)が「お諮り致します」と問い掛けると、周囲の氏子らが一斉に「よーし」と応えた。それぞれの幹に正式決定を示す木札を取り付け、鳥の頭をかたどった鋼製の神器「薙鎌(なぎがま)」を1枚ずつ木づちで打ち付けた。木の前では各市町村の木遣(きやり)保存会員らによる木遣りが高らかに響いた。

 用材を諏訪地方以外から調達するのは、江戸時代以降で初めてとされた前回2004年の御柱祭に続く。伐採は来年3月11日。下社(諏訪郡下諏訪町)の御柱用材は5月3日と今月11日に伐採した。