太鼓や紙吹雪で出迎え 飯田で御柱用材伐採と山出し

(2010年3月15日) 

 飯田市下久堅の知久平諏訪神社の式年御柱大祭で14日、御柱用材の伐採と山出しがあった。下久堅地区柿野沢の民有林で伐採した2本の御柱を、氏子らが木遣(や)り衆の掛け声に合わせて下久堅自治振興センター前の仮安置所まで約2・3キロ、ゆっくりと力強く曳行(えいこう)した=写真。
 祭典委員会によると7年目に1度の御柱祭で、史料に残る江戸後期から数えて31回目。御柱用材は2本とも幹回り約1・9メートルのモミで、チェーンソーで伐採。14・5メートルほどの長さに切りそろえ、それぞれ約42メートルの引き綱を取り付けた。
 御柱の上で木遣り衆が「はー力を合わせて」と呼び掛けると、氏子らが綱を引っ張って山出しを開始。曳行路の曲がり角では、「てこ方」約20人が御柱の側面にくいを押し当てて方向を操作。計4カ所の休憩所では地元住民が太鼓演奏や紙吹雪で出迎えた。
 祭典委員長の知久一彦さん(70)は「多くの人に綱を引いてもらい、盛大な山出しになった」。見物していた同市虎岩の羽生義明さん(59)は「地域全体で取り組む素晴らしい伝統文化」と感動していた。27日に里曳(び)きと建(たて)御柱を行う予定だ。