「日本一小さい御柱祭」 上田で35戸の集落楽しむ

(2010年4月19日) 

地元以外の親子連れも里曳きに参加した「日本一小さい」御柱祭

 上田市真田町傍陽(そえひ)の堤(つつみ)集落で18日、地元の35戸による御柱祭が開かれた。「これだけ小さい集落で御柱祭をする所は、ほかにないのではないか」と、地元では前回2004年の祭りから「日本一小さい御柱祭」と呼ぶようになった。親せきや知人らも集まり約200人が、1本だけ用意された御柱を引いたりしながら楽しんだ。
 御柱はアカマツの木で直径55センチ、長さ10・5メートルほど。1カ月前に近くの里山で切り倒した。この日は住民が総出で、正午に里曳(び)きを開始。地元以外からも親子連れなどが訪れ、子どもが御柱に乗ったり親子で引いたりした。木やり歌を交えて1キロほどをゆっくり歩き、午後1時半ごろ、諏訪大明神に到着。同3時ごろに御柱を立て終えた。
 娘が地元に嫁いでいるという黒田祐弘さん(62)は埼玉県春日部市から訪れ、「周りの人も自由に参加できる雰囲気がいい」。
 堤集落は、前回の御柱祭の際は37戸あったが、今回は2戸減少。昨年11月の会合では「周辺の集落にも呼び掛けて一緒にやったらどうか」という意見も出たが、「伝統を守ろう」との考えでまとまった。実行委員長の山崎正寛さん(65)は「観客が手伝うことで成り立つのが、この御柱祭の良さ。みんなが擦り傷一つなく、無事に終えて良かった」と話していた。