茅野の寒天蔵を御柱博物館に 上社山出しの3・4日開放

(2010年4月 2日) 

長持ちや「メドデコ」などを展示した寒天蔵御柱博物館

 諏訪大社御柱祭の上社山出しが2日に始まる。曳行(えいこう)路の周辺では1日、大勢の氏子や見物客を迎え入れるための準備が進められた。
 茅野市の宮川商店街近くにあるかつての寒天蔵の活用を図ろうと商店主らでつくる「宮川商業会蔵の会」は、諏訪大社御柱祭に合わせ、蔵の中に「寒天蔵御柱博物館」を設けた。上社の曳行路の地図などを掲示し、祭りにまつわる品や過去の御柱祭の写真を集め、展示した。寒天蔵近くを御柱が通る3、4日に休憩所を兼ねて開放する。
 寒天蔵は3階建てで、博物館は1階部分の約160平方メートルを利用した。曳行路の地図は縦1・5メートル、横3・6メートルあり、難所の「穴山の大曲」や木落としの坂などのポイントを、過去の曳行の写真を付けて紹介した。
 宮川地区の住民に募った御柱祭の写真を張ったパネルも設置。中には、大正時代の木落としや戦前の川越しの写真もある。祭りで使う長持ちやおんべ、98年に使われた上社御柱にV字形につける「メドデコ」、小宮祭用の綱も並べている。
 蔵は10年ほど前まで寒天作りに使われていた。同会は地元の寒天作りや御柱祭の文化を後世に伝える場にしたいと、所有者から蔵を借りて国の半額補助も受け、約5百万円かけて内装や電気設備などを改装した。
 中心的にかかわってきた会社役員の伊藤英一郎さん(47)は「祭りでは多くの人に立ち寄ってもらい、宮川の歴史にも目を向けてほしい」と話している。開放時間は午前8時~午後5時。