萩倉の住民有志が笠踊り 下社山出しで「おもてなし」
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最後の練習で笠踊りの動きを確かめる「萩倉長持ち会」の子どもたち。見守った母親たちも途中で加わった |
9日に始まる諏訪大社御柱祭下社山出しで、下諏訪町の木落とし坂に近い曳行(えいこう)路で、地元の萩倉地区の「萩倉長持ち会」が笠(かさ)踊りや銭太鼓などを披露する。かつて担っていた青年会が解散した後、有志が子どもや年配者も呼び込んで御柱祭のたびに会をつくり、伝統を受け継いできた。7日夜に最後の練習を終え、にぎやかに氏子や観光客をもてなそうと張り切っている。
「うんといい顔して、ちょっとタレントになったみたいにやろう」。午後7時ごろ、萩倉地区の公会所で同会相談役の丸野芳一さん(60)が、集まった小中学生ら約20人に呼び掛けて練習が始まった。子どもたちは軽やかな足取りとともに、手にした笠を頭にかぶせたり、左右に動かしたり。約2カ月間の特訓の成果を見せた。
初めて参加する下諏訪北小1年の小河原若奈さん(6)は「かっこいいところを見せたい」、同小4年の青柳大知君(9)も「目立ちたい。間違えないでやりたい」と元気いっぱいだった。
今回の参加者は小学生から70代までの約90人。「御宿(おやど)」が並ぶ同地区中心部に「春宮四」の御柱が到着する前に、笠踊りのほか、五円玉を入れた2本の筒をお手玉のように放り投げる銭太鼓、長持ちなどを披露して観光客らを楽しませる。おんべを手に輪になって歌う「御柱小唄」は、観客も引き込んで一緒に楽しむ考えだ。
萩倉地区は、見せ場となる木落とし坂近くにある約110世帯の集落。昔は笠踊りなどを萩倉青年会が担ってきた。若者が地区外へ流出するようになり、20年ほど前に会は解散したが、出し物は続けようと有志が呼び掛け、1992年の御柱祭から毎回、継続してきた。
呼び掛けの中心になった丸野さんは「萩倉は御柱の里。地域をあげて何万、何十万もの人を温かくおもてなしするのは宿命だよ」と話す。会長の林義光さん(54)も「こういう機会に地域のきずなを深めたい。山出しだけで精力を使い果たしちゃいます」と言って笑顔を見せていた。
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