湖南・中洲も初めて皮むき 上社「本宮一」里曳き準備

(2010年4月20日) 

「本宮一」の御柱の皮むきをする諏訪市湖南・中洲地区の氏子

 5月2日に始まる諏訪大社御柱祭の上社里曳きに向け、御柱を安置してある茅野市宮川安国寺の御柱屋敷で17、18日、御柱8本の皮むき作業が行われた。これまで諏訪市湖南・中洲地区だけは伝統的に御柱の皮をむかずに曳行と建て御柱をしていたが、「本宮一」を担当した今回は初めて、建てた後の安全面を考慮して皮むきをした。
 最も太い本宮一の御柱が建てられるのは境内入り口近くの目立つ場所で、祭りの後も近寄って見学する参拝客が多い。湖南地区大総代の伊藤武さん(65)は「御柱を建てて長時間たった後、はがれた樹皮が(十数メートルの高さから)人の上に落ちたら危ない」と指摘する。皮をむいた方が見栄えもいいとされる。
 17日の作業では、本宮一の柱の左右に氏子約200人が並び、柱に積もった雪を手で払い、木べらやバールで皮をむいた。その後、皮を巻き込んでいる部分や正面をたわしや縄で丁寧にこすり、残った皮を取り除くなどした。作業をした大工の30代男性は「(伝統の)木そのままの姿にも趣があるが、むけば美しく、それなりの良さがある」と話していた。