建て御柱の安全徹底 下社里曳き、命綱を何度も確認

(2010年5月10日) 

氏子たちが命綱をしっかりと着けて行われた「春宮二」の建て御柱=9日、諏訪大社下社春宮

 諏訪大社御柱祭の下社里曳(び)き2日目の9日、諏訪郡下諏訪町の春宮境内で「春宮四」「春宮二」の順に建て御柱が行われた。8日に「春宮一」の建て御柱で起きた落下死亡事故を受け、氏子の代表でつくる下社三地区連絡会議が、柱の上に乗る氏子たちに対して命綱などの安全確認を徹底。氏子たちは柱と二重に命綱を結び、責任者は綱が緩むたびに「結び直して」と何度も指示を出した。
 快晴の下、午前9時半すぎに始まった「春宮四」の建て御柱では、木遣(や)り唄やラッパの演奏が響く中、30分ほどで柱が起き上がった。柱の上に乗る氏子全員が、腰に回す命綱に加えて、腰につけたロープを柱の金具に結び、万が一、柱が揺れても落下しないようにして作業を進めた。「春宮二」の建て御柱でも、柱に乗った氏子たちが途中でロープを確認する姿が見られた。午後3時ごろに御柱が垂直になると、境内に大きな拍手や歓声がわいた。
 諏訪地方観光連盟の御柱祭情報センターによると、この日の氏子と観衆を合わせた人出は24万4千人で、前回の2004年を1万9千人上回った。最終日の10日は、「春宮三」と秋宮の4本の建て御柱が行われる。