諏訪、思い一つに 1カ月余の大祭に幕

(2010年5月11日) 

1カ月余にわたった御柱祭の最後を飾った「秋宮四」の建て御柱=10日午後7時45分、諏訪大社下社秋宮

 諏訪大社御柱祭の下社里曳(び)きは10日夜、諏訪郡下諏訪町の諏訪大社下社秋宮で、下社8本の御柱で最後となった「秋宮四」の建て御柱を終えた。午後は秋宮の4本の建て御柱を行い、4月上旬の上社山出しから1カ月余りにわたった7年目に一度の大祭は幕を閉じ、境内を埋め尽くした観衆が氏子たちを拍手でたたえた。
 8本の柱で最も太い「秋宮一」の建て御柱は午後3時ごろ始まり、2時間ほどで社殿の脇にまっすぐ立った。「秋宮四」は激しい雨の中、午後6時すぎに照明を浴びて作業を開始。木遣(や)りの声とともに、柱に乗った15人ほどがおんべを振り、見守る大勢の氏子が「よいさ、よいさ」と声を合わせた。1時間ほどで建て終えると「御柱祭最終章」の垂れ幕が下がり、氏子が万歳三唱した。
 初日の8日には「春宮一」の建て御柱で柱に乗った氏子が落下し、2人が死亡する事故が発生。その後の建て御柱では命綱の着用を徹底するなど、関係者は安全対策を厳しくして臨んだ。
 諏訪地方観光連盟の御柱祭情報センターによると、下社里曳き3日間の氏子と観衆を合わせた人出は計44万9千人で、前回2004年より6万人近く増えた。4月2日に始まった上社山出しから計12日間行われた御柱祭全体の人出は、前回より13万9千人多い192万5千人だった。