地域の力一つに 諏訪地方、小宮の御柱祭にぎわう

(2010年9月22日) 

ライトアップされた高島城をバックに、力を合わせて柱を引く八剣神社の氏子たち。掛け声が夜の街に響き渡った

 諏訪地方は3連休の18~20日も各地で小宮の御柱祭が行われ、にぎわった。市街地の国道20号やJRの踏切では、車や列車の往来の合間を縫いながら、御柱が横断する場面もあった。
 諏訪市小和田の八剣神社では19日午後9時から10時にかけて、高島公園のお堀端へと4本の柱を引いた。同日まで2日間開いた「お諏訪祭り」の演出で青や赤など鮮やかにライトアップされた高島城を背景に、氏子たちは力を振り絞って曳行(えいこう)。地元の民家の軒先には手作りの灯籠(とうろう)が飾られ、光の列をつくった。
 地区内の人口の変化に合わせ、今回から御柱2本の曳行路を変更。「みどり区」など新興住宅地も通り、「よいさ」の掛け声が響いた。
 下諏訪町富部の若宮神社では18日午後、長さ9メートル余りの2本の御柱がJR中央東線の踏切と国道20号を横断した。踏切では安全のためJR社員が立ち会い、列車の間隔を見計らいながら氏子らが勢い良く引いた。国道交差点では青信号に合わせ、梃子(てこ)棒で柱の向きを調整しながら一気に進んだ。
 若宮地区は20~30代の若手に引き綱のつなぎ方などの基本を教え、曳行や建て御柱の主な役割を任せた。御柱祭典委員会副実行委員長の宮坂甲一さん(49)は「若い力を引き出せた。自信になり、次につながる」と手応えを語っていた。
 原村中新田の津島神社では子どもたちが交代でメドデコに乗り、おんべを振って曳行を楽しんだ。信濃毎日新聞社の多目的広報車「なーのちゃん号」が現地で「信毎小宮祭新聞」を発行し、氏子の盛り上がりを伝えた。