茅野で緊張の「薙鎌」製作会

鋼の板の表面を磨き、つやを出す作業をする「薙鎌の会」の会員

 2016年の諏訪大社御柱祭の上社用材を決める本見立てで使う鋼製の神器「薙鎌(なぎがま)」の製作会が15日、茅野市玉川山田区であった。同区の有志 でつくる「薙鎌の会」の約20人が、のこぎり職人、両角金福(かねひろ)さん(71)の工場で作業。大社の関係者も見守る緊張した雰囲気の中、真剣な表情 で製作に挑んだ。

 薙鎌は、鳥の頭をかたどった長さ31センチ、厚さ1ミリ余の神器。本見立ての際に御用材に打ち込むことで、木が神木になるという。のこぎり生産が盛んだった山田区の職人が、1992年の御柱祭から、大社に製作を依頼されている。

 2010年に行われた前回御柱祭の前年、職人の技を後世に引き継ごうと、有志が薙鎌の会を発足。会員は30~50代の会社員や自営業者らで、本格的に製作に関わるのは今回が初めてだ。両角さんら職人3人の指導で、地道に練習を続けてきた。

  この日は、高温の電気炉で鋼を熱する焼き入れや、専用の道具で表面を磨く作業などを一般に公開。上社の本見立ては今年初夏ごろに行われる見通しで、4月末 までに39枚を完成させ、大社に奉納するという。両角さんは「会員の成長が見え、自信を持って奉納できそう」と話していた。

(2015年2月16日掲載)

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