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諏訪の御柱 小宮も熱く

 7年目に1度の諏訪大社御柱祭の年に、諏訪地域の各地で行われる小宮の御柱祭がピークを迎えている。女性や観光客が参加できたり、小学校や企業内で行われるなど、さまざまな特色がある。

 岡谷市神明町の今井十五社は8、9日に里曳(び)きをした。境内に続く急斜面では氏子たちが力を合わせて綱を引き、約3時間かけて「一之柱」を建てると、垂れ幕やくす玉で祝った。今井区御柱祭典委員長の清水繁さん(66)は「歴史ある神社の祭りを一致協力で行えた。地元区民の親睦が深まり、結束も強まった」と話していた。

 諏訪市、茅野市境の車山(1925メートル)山頂にある車山神社の御柱祭は、観光客も参加できる。祭典委員会によると、口コミなどで回を追うごとに参加者が増加。今回は観光客と氏子約300人が力を合わせて標高約1800メートル地点から山頂まで御柱を引き上げた。神戸市から夫婦で参加した自営業浅田寿展(としのぶ)さん(60)は「皆さんと協力して建てた御柱なので愛着が湧きます」。

 茅野市本町東の御座石神社では、引いてきた御柱を境内で切って組み立て、鳥居を建てるのが習わし。完成し人力で引き建てられる鳥居の上部には大人に交じって小中学生の男子6人が乗り、木遣(や)りに応えて元気におんべを振った。

 岡谷市の製造業ミクナスファインエンジニアリングは、敷地内にある飯綱神社の御柱祭を従業員や近隣住民、取引企業と行った。無事に御柱を建て終えると、感謝を込めて菓子やおひねりなどの宝投げも。同社従業員で茨城県出身の広瀬竜也さん(40)は「諏訪ならではの文化」と楽しんでいた。

 諏訪地方観光連盟の御柱祭観光情報センター(事務局・諏訪市)は、ホームページで6市町村ごとの小宮御柱祭の日程を紹介。計約200カ所を掲載しているが、「ほかに地域の道祖神などでも行われており、全ては把握し切れていない」としている。

(2016年10月10日掲載)

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