諏訪の温泉寺「鉄塔」の御柱際 7年目に1度の御開帳も

開帳された「鉄塔」(後方多宝塔内)前で御柱に斧を入れる住民ら

 諏訪市湯の脇の温泉寺で6日、明治維新まで諏訪大社上社本宮のご神体とされた「鉄塔」(市有形文化財)の御柱祭があった。檀徒(だんと)や住民、観光客ら約80人が長さ約6メートルのカラマツの柱を曳行(えいこう)し、7年目に1度、御柱祭に合わせてこの日だけ公開される鉄塔の近くに建てた。

 温泉寺や市教委によると、鉄塔は1631(寛永8)年、高島藩主諏訪忠恒が傷んだ塔を石造りで復興。明治維新に伴う神仏分離政策で上社本宮から高島藩主の菩提(ぼだい)寺である温泉寺に移され、1979(昭和54)年には木造の多宝塔に納められた。

 御柱4本のうち3本は事前に建てられ、この日は最も大きい一之御柱を曳行。住民らは「諏訪御鉄塔(おてっとう)大明神御柱御用」と記した御幣(ごへい)を掲げ、木やりや「よいさ、よいさ」という掛け声に合わせて力いっぱい柱を引いた。曳行の合間には花笠踊りも披露した。

 温泉寺の瀧玄浩副住職(43)は「大勢集まってもらい、にぎやかにできた」と感謝。同寺は紅葉の名所でもあり、「新しい御柱と紅葉を一緒に見てほしい」と話していた。

(2016年11月 7日掲載)

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