「根倒しの儀」厳かに 松本の沙田神社

「四之御柱」におのを入れる御柱祭実行委員会の役員

 松本市島立の沙田(いさごだ)神社の御柱祭で4日、御柱を切り出す「根倒しの儀」が同市波田地区の山林であった。4月23日の山出しを前に、氏子や町会でつくる実行委員会の役員ら約300人が参加。朝日に光る杉に厳かにおのを入れ、木やりをささげた。

 島立地区には御柱用の木材を得る適当な山がなく、波田地区の山林で確保している。祭りには幹回り2メートル余、高さ約18メートルの柱を使う。4本の柱を担当する町会がそれぞれ神事を実施。「一之御柱」から順に実行委の役員が根元におのを入れた。「沙田様こそ宝船」などと威勢の良い木やりを歌い、「さーのーえんやさー」と声をそろえた。

 沙田神社の御柱祭は約1200年前の平安前期に始まったとされ、2000年に市指定重要無形民俗文化財になった。実行委議長の塩原秀敏さん(64)は「地区のつながりが強まる大きな祭りで、歴史の重みを感じる。安全第一で進めたい」と話していた。

 柱は5日までに業者が切り倒し、山林近くに安置。山出しで島立の安置所まで引く。9月24日の例大祭当日に沙田神社境内に建立する。

(2017年3月 5日掲載)

新着ニュース

アーカイブ