TOP2014年09月濁った河川、募る不安 王滝村、上流に火山灰
灰色に濁って流れる王滝川=29日午後4時24分、王滝村

 木曽郡王滝村は29日に役場で開いた災害への対応状況を説明する記者会見で、御嶽山噴火口の下部から流れる村内の河川が火山灰で灰色に濁っていることを28、29日の調査で確認したと明らかにした。「天候が悪化すれば、灰が土石流となって川沿いに流れ落ちる心配がある」とし、二次災害発生に対する懸念を示した。同村は29日の村災害対策本部会議で、同席した国土交通省担当者に、土石流を監視する態勢の整備を要請した。

 村が灰色に濁っていることを確認した河川は、噴火口下部から流れる伝上川と濁川。さらに濁川と合流する王滝川も、合流地点から牧尾ダムにかけた区間が濁っていた。

 御嶽山の噴火で火山灰が降り積もった地点や量は不明だが、村は「噴火に伴って伝上川の上流部に降り積もった灰が、川に流れ込んだとみられる」としている。現時点で村内の水道水水源への影響は出ていないが、村は水道の水質検査も進めている。

 村によると、同様の河川の濁りは1979(昭和54)年の御嶽山噴火の際にも見られたが、土石流の発生はなかった。ただ、村総務課は「今後、大雨が降れば、どうなるかは分からない」と強調。29日に役場で開いた対策本部会議では、国土交通省に対し監視カメラの設置などを求めた。

 王滝川上流の降灰をめぐっては県も28日、阿部守一知事と原久仁男・木曽郡木曽町長、瀬戸普・王滝村長の連名で国に提出した要請書で、土砂災害など二次災害防止への配慮を求めている。

2014年9月30日掲載