TOP2014年10月女性警察官「心落ち着け接した」 遺族らに対応の3人会見
犠牲者や行方不明者の家族の対応などについて話す県警の女性警察官。左から布施谷警部、高橋巡査部長、田中巡査部長=長野市の県警本部

 御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火災害の犠牲者の遺族や行方不明者の家族の対応に当たっている県警本部の女性警察官3人が29日、長野市の県警本部で記者会見し、遺族や家族の様子、自身の心情などを語った。行方不明の6人の家族の中には、年内は打ち切りとなった捜索のこれまでの状況について詳しい説明を求めている人もいるといい、3人は「気持ちに寄り添った対応をしていきたい」などと話した。

 県警は、噴火翌日の9月28日から木曽郡木曽町役場など計4カ所に設けられた行方不明者家族らの待機所に警察官16人を配置し、捜索状況の説明などをした。10月2日には、その時点で行方不明だった16人の家族それぞれに継続的に対応する担当者を決定。身元判明後は、遺体との対面に付き添ったり、遺留品の返還にあたったりしている。

 待機所の副責任者だった布施谷明子警部(47)によると、噴火後しばらくの間、犠牲者と携帯電話で話していた家族から、死亡するまでの様子を細かく知りたいと求められたことがあった。「もしかしたら病院に収容されているかもしれないと思い、収容者全員の名前を知りたいと訴える家族もいた」という。

 一方、行方不明者の家族は「捜索が長期化する中でストレスを感じている様子だった」。今年の捜索打ち切りが決まった16日には、県警の対応について「感謝する家族もいた」などと話した。

 遺族や家族に現在も対応している高橋佳央里巡査部長(34)は「遺族に感情移入して自分も一緒に崩れないよう、心を落ち着けて接するようにした。犠牲者の子どもの将来などを考えるとつらかった」。田中良美巡査部長(32)は「警察官として身元確認などで必要なことを聞かなくてはならなかった。悲しんでいる家族に聞くのもつらかったが、理解してもらえるよう接した」と話した。

2014年10月29日掲載